長崎県近代化遺産シンポジウム開催

10月16日午後1時から長崎県美術館ホールで、長崎県近代化遺産シンポジウムを開催いたします。基調講演が長崎大学工学部岡林隆敏教授、パネルデイスカッションが宮川雅一長崎近代化遺産研究会会長、岡林先生、井石尚子氏、長崎東高等学校山川さん+コーデイネーター菊森で実施いたします。出席いただいた方には、戦後初めて長崎で出版した、長崎の石炭産業と近代化遺産のガイドブックを贈呈させていただきます。幕末以来、長崎や佐世保に立地する各種工場用、長崎や上海などに来航する汽船用、八幡製鉄所の原料炭用など、国内外の石炭需要にこたえるために長崎県内に多くの炭坑が開発されました。その開発や発展につれて、建設された石炭関連施設の他に産業・生活の基盤となる、上下水道・航路・鉄道・道路・橋梁などのインフラが整備されました。今も県内のあちこちにその遺構が残っています。私は、石炭を知らない高校生以下の若い方々に、長崎県の石炭が日本の近代化に果たした役割を知ってほしいと思います。それが、郷土を正しく理解するのみならず、今後の世界経済をリードする中国・ベトナム等途上国が石炭開発や石炭発電に注力する理由を知るいい機会になると思います。石炭は過去のものではないのです。今年三月の東日本大震災は不幸な出来事でしたが、石炭などのエネルギーの重要性を知るいい機会になったのではないでしょうか。

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