長崎県美術館「夢の美術館」展に行きました~東山魁夷「凍池」の表現力に驚き

3月19日午前、長崎県美術館の「夢の美術館ーめぐり合う名画たちー」を鑑賞しました。ちょうど、壱岐市の特別養護老人ホーム「壱岐のこころ」の鬼塚裕司施設長の誕生日なので、鬼塚ご夫妻と一緒に行きました。これは、福岡市美術館・北九州市美術館名品コレクション展でもあり、両館のリニューアル工事に伴う休館により実現したものです。モネやダリやウオーホルなど、名だたる画家の作品が多い充実した展示でした。その中でひときわ目を引いたのが、東山魁夷の「凍池」でした。冬の池で、端から中央にかけて凍っていく様子を描いた絵画で、日本の冬の風景の美しさを感じる作品でした。私は、郷里の三重県伊賀市にある正月堂の脇の小さな池と猫柳の樹を思い出していました。美術館には、25歳の時からアメリカやイタリア・フランス・スウエーデン等世界の美術館巡りをして、優れた作品を肌で感じていたので、関心がありました。忘れることができないのは、2008年12月佐世保市で「新美術館整備基本構想検討委員会」の委員長を務めさせていただいた時のことです。佐世保市の島瀬美術館をより充実させる方針で検討していましたが、実現できなかったことは未だに残念な思い出です。文化施設や新庁舎は、市民・県民の機運が盛り上がり、財政的に多少のゆとりがある時に建設するのがベストで、タイミングを失すると、なかなか建設に着手することが難しいと思います。印象派のコレクションで世界的に著名なシカゴのArt Instituteには、毎月通っていたことがあり、子供たちが床に座って本物の絵を模写する光景を見ていただけに、「市民に親しまれる、次世代を育成する」美術館経営が求められていると思います。

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