長崎県商工会連合会で講演をさせて頂きました~民間事業者の活動をどう促進するかに掛かっている

11月12日午後、長崎県商工会連合会・平成26年度第二回「離島振興会議」で、「離島振興策のあり方と成功事例」と題して、講演させて頂きました。離島経済にとって、地場産業・物産振興で売上を伸ばして経済成長し続けることが基本で、物流の壁や運賃の高さという課題を克服することが重要ですが、加えて、観光を起爆剤とすることが不可欠であることを説明しました。離島によって差はありますが、長崎県の離島は、自身の地域資源としての価値の認識と活用意欲がまだまだ低いと思います。ユネスコ世界遺産候補(政府推薦)「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」、「明治日本の産業革命遺産」の中核となる地域だけに、これを各離島がどう活かすかによって、未来像が大きく変わります。私は、新上五島町の井上前町長からの依頼で、旧国民宿舎建替え問題に関わらせて頂き、国際的なリゾートホテル・オーベルジュ「マルゲリータ」に生まれ変わりました。建替え議論の間は観光業界から反対もありましたが、開業してからは、島民の地元意識も大きく変わったと思います。また、小値賀は、官民挙げた地域資源活用「古民家再生」で、緩やかに発展を続けています。全国の多くの地域で、「事業主」不足を感じます。民間の経営感覚を持った事業主が、採算のとれる事業を展開しない限り、自律的発展はありえないと思います。コストを抑えながら、緩やかであっても売上を伸ばせる事業展開の知恵が必要で、そのためには私の専門の一つである経営戦略とマーケテイングを踏まえた実行力が民間に求められています。(画像は、長崎県五島市奈留島にある世界遺産候補・江上教会。教会の文化財価値だけでなく、背景にあるキリスト教信者の潜伏と復活の劇的な歴史や自然環境も理解して楽しんで欲しい。世界遺産には「人類の生きる知恵」が詰まっている。2013.8.17撮影。)

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