長崎の桜の満開宣言~桜を見れば心が晴れるのは今も昔も変わらない日本人の心情

3月23日、長崎の桜の満開宣言が出されました。長崎市内には何カ所か桜の名所がありますが、立山(たてやま)公園の桜は高低差のある山全体に桜の木があり、県内でも最大級です。私が育った奈良県だと、中千本・上千本と高低により開花時期が異なる吉野山に近いと思います。ちなみに、吉野山が桜の名所となったのは、1,300年前、役行者(えんのぎょうじゃ)が金剛山寺を開くとき、蔵王権現を桜の木に刻んだことから、ご神木として保護されてきたためです。子供のころ、毎日三笠山を見て生活していた私は、万葉集にある「春日(かすが)なる、御笠(みかさ)の山に月(つき)も出でぬかも、早紀山(さきやま)に咲ける桜の、花の見ゆべく」(春日の御笠の山に月がでないものかなあ。早紀山に咲いている桜の花をもっときれいに見ることができるのになあ。)という歌を想いだします。長崎でいうと、立山が早紀山で、その背後の金比羅山(こんぴらさん=278㍍)が春日山(かすがやま)に当たります。4月上旬に桜を見ようと、奈良・飛鳥への旅行を計画していましたが、今年は残念ながら桜は見られそうにありません(笑)。(画像は長崎市の桜の名所立山から金比羅山を望む)

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