長崎の夏から秋への移ろい~「露草の玉に写りし外国船」「月光に写真の父は微笑みぬ」「秋の海滑る漁船の帰投かな」

9月1日、今日から早くも9月。暑かった今年の夏も、東京都庁の市場問題PT会議、長崎市総合計画審議会、京都での学会全国大会、佐世保市・壱岐市のコンペのプレゼン、内閣府IR協議会の公聴会での意見表明、学位論文の加筆とプレゼン資料作成と忙しく、気が付いてみたらもう9月になっていました。この1週間、朝晩は秋の気配が感じられます。美しいものは長崎の洋館の庭にある露草の朝露の水玉に映る外国船。「露草の玉に映りし外国船」。夜中、開け放したガラス戸から来る冷気で目が覚めると、壁に白い月光が射し込み、亡き父の姿かと、はっと身を起こしてしまう。「月光に写真の父は微笑みぬ」(原句:「月光や亡き父壁に微笑みて」)夕方、長崎から博多に向かう車窓から、秋風に大村湾の夕陽が沈もうとしており、小舟の漁師が帰りを急ぐ影が小さく見えます。「秋の海滑る漁船の帰投かな」「秋濤は鏡の如し漁船ゆく」(「帰投」は漁港に帰ってくること)穏やかで美しい長崎で暮らす喜びをふっと感じるひと時です。

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