長崎で水産流通の現場実務専門家にヒアリング~築地・豊洲市場の在り方

10月21日、長崎で卸売市場と生産者に詳しい現場の水産流通実務専門家2人に、築地・豊洲の機能と生産者(遠洋・沖合・沿岸漁民など)の立場について、ヒアリングしました(東京都「市場問題プロジェクトチーム」専門委員として)。全国漁獲高第2位の長崎県からも生産地市場である地方卸売市場等を通じて、消費地中央卸売市場である築地に大量の鮮魚・冷凍物が運ばれていることがわかりました。築地・豊洲市場問題は、長崎県の水産業にとっても他人事ではありません。水産流通の現場専門家から見ても、①現在の築地市場は、建物老朽化・衛生管理上の問題があり、豊洲市場の食の安全・安心が早期に確保されることが望ましいこと、②築地・豊洲市場は厚い(地方と比較して)手数料を獲得しているので、経営を安定化させやすいこと、③卸売市場は生産者の魚で成り立っているが、卸・仲卸業者は低価格で売買することもあるので、生産者が厳しい立場に立たされている(特に近海の漁民の高齢化・漁獲高減少による)こと、などの現状認識・意見をいただきました。私はこれまで、県・市などの水産や食関係の委員会に出席したり養殖事業の事業計画づくりなどをしてきましたが、オリンピック・パラリンピックを控える東京で世界に向けて「日本の食は水産業が支えている」という情報発信を続け、築地・豊洲の中央卸売市場の安全・安心を確保し、「適正な整備」を進めてほしいと思います。

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