身近に世界遺産候補を感じながら生きる喜び~今朝の散歩道

9月22日朝の散歩はやや汗のにじむ暑さの中、水辺の森公園に行きました。目の前に三菱重工長崎造船所が見え、緑の「ハンマーヘッド型起重機」(世界遺産候補構成資産の一つ)が目に飛び込んできました(画像)。これは、1909(明治42)年12月、英国のマザーウエル・ブリッジ社から輸入したクレーンで、吊り上げ能力150トン、全高61㍍、クレーン腕の長さが73㍍です。実に104年前のクレーンがいまだに使われているのは驚きです。2003年(平成15)年、文部科学省の登録有形文化財に指定登録されました。長崎県には「明治日本の産業革命遺産」以外に、世界遺産候補「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」もあり、私自身、少年期を現在の世界遺産奈良の古寺に囲まれて育ったことから、世界遺産(候補)を身近に感じながら生きることを喜びだと思います。それは単に歴史・伝統と言ったものではなく、それを世界遺産にした過去の人々の営みや社会的意義を感じることができる「誇り」だからです。ここから、いかに「未来遺産」を創造するか、それが私たちや子孫の大きな課題なのです。

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