講演会「端島の建築遺産の先進性・現状と保存に向けた課題」を聞きました

5月17日午後、長崎市で開催された、東京大学大学院野口貴文教授の講演会「端島の建築遺産の先進性・現状と保存に向けた課題」に出席させて頂きました。端島(軍艦島)の世界遺産登録にあたり、明治時代に建設された坑口・坑内が直接の対象となるにしても、1916年に建築された30号棟鉱員住宅(7階建て、竣工当初4階建て)等の先進的建築物をあわせて、一体として見ることの必要性を言われていました。補修・補強するにしても、重機(クレーン等)を上陸させられないことや、労働者の安全確保が難しいことなど、限界があると思いました。「軍艦島」の名前の由来の「軍艦のような形」が毀損される日が来るかも知れませんが、文化的価値(近代産業革命を支えた生活空間)や、建築遺産の研究的価値(コンクリート構造物の劣化・性能評価・維持保全)の対象になると思いました。(画像は野口教授の講演風景。長崎市立図書館。)

 

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