西日本地区大中型まき網経営研究会に出席しました~日本の水産業が抱える課題の縮図

12月16日、西日本地区大中型まき網経営者研究会(主催:東海黄海海区大中型まき網漁業者協議会)が長崎市で開催され、講師として出席させていただきました。東シナ海および九州北西海域の大中型まき網漁業の漁獲量は平成1年の四分の一程度、船団数は同期間に三分の一程度に減少しています。業界として、収入増強・コスト削減・船の老朽化対策・人材確保等の課題に取り組むことが必要となるため、研究会で、課題抽出や対応策を検討し、報告書としてまとめることにしています。同海域では、中国・韓国の船との漁獲競争もあり、日本としては、資源管理を行いつつ、適正な漁獲量を確保することが求められます。世界的には先進国・新興国での魚の需要が拡大しており(日本食ブームが示すように)、魚不足が起こっていますが、日本では魚の消費量が肉に押されて伸びず魚食文化の維持が危惧されています。私自身、これまで漁協の経営改革・鮮魚の中国輸出・かまぼこの韓国への輸出・規格外の魚の商品化と生活協同組合への販売など、水産業に関する新しい試みを支援させていただきましたが、まき網は初めてです。同業界も経営者が経営革新に取り組まれており、今後の方向性を示されることと思います。

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