笑顔の「諫早えべっさんフォーラム」に出席~「福の神を招く観光」

2月24日午後、諫早市高城会館で開催された「諫早えべっさんフォーラム」にパネリストとして出席させていただきました。諫早市にはえびす像が多く、えびす講が行われている地域もあります。このえびす像による街おこしに取り組んでいる「諫早えびす研究会」が主催者となり、基調講演は、佐賀市・恵比須で街づくりネットワーク代表の村井禮仁氏が「町に生きるえべっさん」と題して話されました。えびす信仰は全国で行われていますが、九州では、佐賀藩で最も活発に行われていた形跡があります。諫早は江戸時代は佐賀藩、長崎市でも深堀が佐賀藩の影響を強く受けており、えびす像が多く残されています。私は病気回復後七福神信仰を定期的に行っており、俳句の吟行の材料にもなっていますが、特に大黒天・恵比須・弁財天の三つには強い関心があります。私が今回パネリストに呼ばれたのは、えびす像を地域資源とした観光振興について意見を聞きたいということだったようです。地域振興の観点からすると、えびす信仰には、古来、観光交流と物産販売の二つの側面があり、諫早街おこしの提案としては、①「えびす像ウオークラリー」、②「えびすおこし(諫早の米菓)・羊羹」の開発、③「子供えびす」コンテスト実施、を上げさせていただきました。また、各地域の街づくり活動を支援させていただいてきた経験から、「えべっさんによる街おこし」活動を成功させるために、次の4点を上げさせていただきました。

(1)観光交流の基本は担い手人材とお金:「観光は街作り、街作りは人づくり」との考えに沿い、地域資源である「えべっさん像」と各街とのかかわりを訴求して集客すること、事業を担う人材を育成すること。活動を続けるために民間活動のお金を少額ずつでも得ること(物産販売・体験交流など)。

(2)情報発信の重要性:「諫早えべっさん」の画像を含め、ネット(SNS/instagramなど)・publicityで情報発信すること。ショートフィルム動画(小山薫堂氏の受賞作「熊本で、待ってる」が参考。自主制作映画の団体と組むことも効果的。)・ライトノベルも効果的。熊本は、新幹線開業後通過駅にならない努力を続けてきている。

(3)リピーターの創出:年間2回程度は、「諫早えべっさん」を異なる角度から取り上げるイベントを開催。テーマは「えべっさんとVファーレン」・「えべっさんと大黒天」(大黒天はえびすの父)など。

(4)他地域との連携による「えびす祭り」の開催:3年に一度くらい、全国・九州の「えびす祭り」を行っている都市と連携して、「えびすフォーラム」を開催。候補としては諫早・西宮・甲府など。参考事例としては、「全国鯨フォーラム」など。北部九州地域内でも、「諫早、佐賀、長崎・深堀」など。

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