災害の増加に思う~想定以上の災害にどう「速やかに」対応するか

2018.7.11午後、テレビ長崎第529回番組審議会が開催され、番組審議会会長として出席させていただきました。今回は、27年前の雲仙普賢岳噴火災害からの復興を描いた「復興の桃~普賢さんとともに」の審議をしました。南島原市深江町の農家が、大火砕流災害でいったんは農業をあきらめかけたけれども、火山土の土壌に合う「桃」を栽培し始め、今は息子が手伝い、その子2人を育てて、農業を続けようとしているという内容の25分番組でした。6月上旬の大阪北部地震、7月上旬の西日本豪雨災害と、立て続けに自然災害が起こっており、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、犠牲になられた方々をお見舞い申し上げます。7月6日の長崎は朝から大雨で、夜の思案橋での飲み会でも、皆さんが、1982年の長崎大水害を思い出されていました。あの時は、長崎市銅座で飲んでいたら、足元から水が上がって来て、1階では危険と感じ、2階に上がったり、高台に逃げたということです。今回も大雨が続き、満潮と重なっていたら、危険が高まっていたかも知れません。火山噴火や地震と水害とでは、避難できる時間に差があるので、対策も異なりますが、安全な場所に「早く逃げる」ことも重要な対策です。7/11の大阪府松井知事の定例記者会見の録画を見ていると、南海トラフ地震に関し、「防潮堤等ハードを整備しても、大阪府ではなお、24,000人が危険に晒されるので、兎に角逃げてください。」と言われていました。記者からは「独居老人等はどうしたらいいのか。」といった質問もありました。災害発生時、「社会・コミュニテイとして、どれだけ速やかに安全な場所に避難することができるか。」は大阪府だけでなく、全国の課題です。あらかじめ災害種類ごとに避難方法・経路を決めてあるとは思いますが、平時から住民の方々に徹底していただくことの必要性を改めて感じました。また、国際的な観光都市である長崎の場合は、観光客への周知も必要となります。災害は忘れたころにやってきます。

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