温泉に浸かって考えたこと~ストーリーの重要性(地理と歴史)

2016.6.3夜、長崎歴史文化博物館で開催された「長崎学ネットワーク会議」理事会に理事として出席しました。懇親会では長崎純心女子大学片岡瑠美子学長(長崎の教会群などのご研究で有名)や長崎外国語大学の姫野順一所長(長崎の江戸末期からの古写真などのご研究で有名)と隣席になり、歴史研究に関する様々なお話を伺いました。明治日本の産業革命遺産(世界遺産)・長崎の教会群(同候補)とも、ストーリー(仮説)とそれを裏付ける遺産・資料がないと、万人が納得できる「意味付けされた歴史」とはならないと感じました。人生を振り返って、人文系は、地理派と歴史派に大別されると考えてきました。小学生の時から地理が好きな人は多くて、僕も、世界地図や日本地図を眺めていると時が経つのを忘れてしまい、国名・地名・地形などが自然に記憶できます。東大入試の地理の試験などは、まったく勉強しなくても、すらすら書いたことを覚えています。反面、歴史は、「ある事件が別の事件に影響を及ぼす」という因果関係がとても面白いのですが、その因果関係を記憶しないと日本史で点数が取れず、少し勉強したことを覚えています。大学在学中も専門の法律ではなくて、地理学の教授になろうと考えて西川教授・田辺助教授(当時)に相談した時期もありました(笑)。そのとき、「専門的ツールとしての法律・経済を勉強してからでも遅くはないよ」と教えられました。そんな僕も61歳で、「人生こそ壮大なストーリー(歴史の一部)」だと思います。(画像は神戸・北野の洋館群にて。歴史遺産の活かし方が課題。2014.9.20撮影)

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