民泊は地域情報拠点~五島市にはホテルも民泊も欲しい

8月28日夜、五島市木の口地区に民泊させて頂きました。民泊は体験観光の一環と位置付けられていますが、むしろ地域の歴史や食文化を知る、地域情報拠点ではないかと思いました。現在は農業と習字の先生を日課にして悠々自適の生活を送っておられるご主人からは、戦前から戦後にかけて、お父様が帆船で福江から長崎まで運搬業を営んでいたことなどを伺いました。また、奥様からは、地域の食である「いりやき」(壱岐・対馬とは異なり、きびなごのしゃぶしゃぶのような食)の話を伺ったり、「つき揚げ」(芋などを突いて砕いたものを固めて揚げ物にした食、画像)など、五島特有の食べ方を聞きました。椿油で揚げた甘い「備前芋のつき揚げ」は29日朝出発の前に、実際に作ってくださいました(画像の手前の茶色の丸いコロッケのようなもの)。椿油で揚げると、皮がパリッと、中が軟らかく仕上がります。家の周りの林には椿が自生しており、収穫して実を乾燥させ、搾油所で油にしてもらうそうです。椿油は、地元で買うと、一升瓶一本で、8,000円くらいですが、出荷すると二倍以上になるそうです。ただ、最近では高齢化で、実が収穫出来なくなってきているとおっしゃっていました。食素材を十分に活かした、五島ならではの贅沢な食でした。教会群が世界遺産に登録されると、五島市は宿泊施設が大幅に不足すると思います。ホテル・旅館も、情報拠点である民泊も、もっと欲しいと思いました。画像2015082908590000

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