東日本大震災一年の日に長崎らしい休日

3月11日は東日本大震災から一年にあたる日でした。久しぶりに長崎でゆったりできる日で、風は強かったのですが、天気が良かったので、銅座にある自然食レストランの「テイア」に行き、食後、震災からの早い復興を祈り、寺町にある大音寺・皓台寺にお参りに行きました。大音寺は山号を「正覚山」と言う浄土宗のお寺で1614年(慶長19年)創建されて以後、長崎奉行の帰依(きえ)を得て土地や御堂の寄進を受け、江戸幕府から朱印状を与えられ隆盛しました。大音寺には画像のような立派なしだれ梅が美しく咲いていました。また、大きな亀の上に石碑を載せた珍しい「大亀の塔」もありました。碑文をすべて読み下すと亀が動き出すらしいです。「へいふり坂」を挟んで向かい側が皓台寺で、避寒桜と木蓮が綺麗に咲いていました。皓台寺は、山号を「海雲山」と言う1642年(寛永19年)に開創された曹洞宗のお寺です。石仏が何十もあり、子供を抱いた仏様など素朴な美しさにあふれていました。寺町のお寺は総じて山に向かってお墓がせりあがっており、お墓から長崎の景色が良く見えます。さだまさしさんの「解夏(げげ)」(ベーチェット病を発症した若者が次第に視力を失っていく過程の苦悩と、そこから立ち直っていくまでを描いた作品)の映画でもお墓から長崎港の景色が見られました。長崎は景色のどこを切っても絵になる美しい街であることを再認識しました。

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