東京大学先端科学技術研究センター稲田教授の講演~イノベーションの新しい展開を確信しました

3月20日夕方、東京大学先端科学技術研究センターの稲田修一特任教授の「社会センシングとイノベーション~データ分析でモノ・人・社会の理解を深め価値創造」と題した講演(長崎県異業種連携・交流会主催)に出席させて頂き、ビッグ・データの利用によって、これまで不明確だった実態や因果関係が明らかになり、イノベーションを図ることができると思いました。この講演は、長崎総合科学大学の田中義人教授からご案内いただいたものです。例えば、農産物の単位面積当たり収穫量を日本とオランダで比較すると、野菜の収穫量はオランダの10分の1にも満たず、トマトの単位面積当たり収穫量の経年推移を見ても、オランダが55年間で5倍となったのに対して、日本はほぼ横ばいで推移していることが分かります(画像右下)。これは、オランダが水耕栽培・温室に傾斜したのに対し、日本は路地栽培がほとんどで来ているからですが、何を政策目標にして政策・施策を選択するかによって効率性が大きく異なることが良く分かります。データから読み取れる新しい事実の発見によって、モノ・人・社会の「見える化」を図り、「社会変革=イノベーション」を起こすことが国際競争に勝てる産業・企業を創造する上で不可欠になっていることを強く感じました。私は、健康データから運動と食による予防医療・予防介護サービスを行う企業を支援していますが、ウエアラブル端末と組み合わせることにより、簡便にデータの蓄積ができるようになってきています。新しい顧客と価値の創造こそが企業に求められています。

 

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カテゴリー: 医療福祉, 投資, 経営, 長崎   パーマリンク

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