明治維新150年長崎産業革命遺産シンポジウムは盛況に終わりました~文化財保存・活用の基本原則を改めて学んだ、納得したとの声

2月12日(振替休日)の午後、長崎歴史文化博物館で「明治維新150年長崎産業革命遺産シンポジウム」を開催し、地味なテーマであるにも関わらず、100名を超える方々にお越しいただきました(半分は歴史に関心がある市民)。会場でコーデイネータを務めさせていただいた私も市民の視線と熱気を感じました。来場者・開催にご協力いただいた方々に改めてお礼申し上げます。長崎大学岡林名誉教授の講演でも、①文化財の保存に関し、修復に使う予算の明確化、修復を行う意味、文化財の修復の市民への効用、②活用に関し、投入している税金の活用、学校教育・生涯学習への活用、入場者が増加する企画(収益の算定)、③文化財行政の施策に関し、近代化文化財の価値の明確化、「近代化遺産の宝庫・長崎」との認識を持つことなど、多くの前向きの提案が行われました。長崎市の渡辺世界遺産推進室長の貴重な報告資料と合わせて、講演資料を当日来られた方々に配布させていただき、参加者からは、「文化財保存・活用の教科書だ」との声が多く上がっていました。また、クラバー園指定管理者を代表して、㈱メモリードの吉田社長自らの文化財保存・活用についての実際の話をお聞きでき(2/12当日、韓国の平昌オリンピックに出場の自社社員応援から帰国)、過去だけでなく「未来に活かす文化財」の重要性を強く感じた参加者が多かったことがアンケート結果で分かりました。数多くの近代化遺産・近世の文化財を抱える長崎にとって、市民と一緒に文化財の保存・活用の基本を学ぶことができ、ながさき地域政策研究所・長崎近代化遺産研究会・長崎国際観光コンベンション協会の共催で、今回のシンポジウムを企画・開催して、大変よかったと思います。

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