日本と長崎県の水産業を元気にする道がある~KTN「日本の漁業は今」が教えてくれるもの

9月6日は次の学術論文(6編目)の作成と並んで、KTN(テレビ長崎)から送っていただいた放送の収録ビデオ「日本の漁業は今~巻網漁船23年ぶりの新造と挑戦~」を視聴しました。これは、平戸市生月の館浦(たちうら)漁港を母港とする巻網漁船第11源福丸(東洋漁業)を水産庁の「もうかる漁業創成支援事業」の補助金を活用して、新しい省エネ・省コスト型の巻網漁船を造船したことをテーマとして取り上げたドキュメンタリーです。この船は長崎土井首の渡辺造船で建造したもので、資源保護に配慮して、漁獲機器は従来の性能のものにとどめ、二重甲板にして、東シナ海の荒波にも耐えられる安全性と乗組員の快適性を実現したものです。その背景には、重油価格の高騰(従来の㍑30円が現在は90円)、若い漁師の労働環境改善による人材確保が背景にあります(乗組員50人の多くが隣の平戸市度島(たくしま)在住)。東洋漁業の金子岩久社長は、私が長崎に来た時から、若い感覚で、加工食品開発(現在の「あじ味ステイック」など)に積極的に取り組んでおられ、意見を求められたこともあります。この船は西日本では唯一の冷凍装置を付けており、捕獲直後にそのまま船の冷凍室に入れるため、魚の品質を維持でき、高く売れるという特徴もあります。中国・韓国との競争が激化する中で、若い経営者が、新しい水産業を切り開いて欲しいと思います。(画像は2014.8.2放送のDVD。私が度々訪れた生月島を背景にした新船。生月は、断崖絶壁を有し、江戸時代には鯨組・益富組で栄えた歴史の島。)

 

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