心静かな正月を迎えたい~変わらぬ価値を見据え不動の心で行動

12月10日、私が30歳台のころ三井銀行(現・三井住友銀行)で大変お世話になった元上司、斎藤純夫氏(元三井住友銀オートリース㈱社長)が、現役を引退され、プライベートで長崎の私のオフィスに来てくださいました。一瞬にして、様々な苦楽の思い出を飛び越えて25年前に戻り、話に花が咲きました。お互い年を取ると、目先のことも大事ですが、それらを乗り越え、将来の日本・次世代の若い人のことに関心が移ります。別れ際に、斎藤氏は、「日本の将来はどうなるのか」とおっしゃっていました。世の中がどうなろうとも普遍の価値(哲学・生き方・教育・社会や消費者のニーズ等)を見据えて、不動の心で行動していれば、政策でも商売でも怖いものはありません。大事なことは一喜一憂しないことです。私が幼い子供のころ、父は、「お金で買えないものを得ることが人生にとって大事だ」と繰り返して言っていたのを良く思い出します。教育・信用・名誉・愛情等を指していたのだと思いますが、ユダヤ人や中国人がアメリカやカナダに子弟を留学させ、医師・弁護士・公認会計士等の資格を取得させようとするのも、国を追われた経験から、人間に教育投資するのが一番だと考えているからでしょう。身に付けたものは、財産のように奪われることがないからです。今年の最後に、日本の衆院選やアメリカの財政の崖の議論が残されていますが、人間の知恵で乗り切るでしょう。来年は心静かな正月を迎えたい。故松下幸之助氏に茅ヶ崎でお会いした際、大きな決断をする時には、日本庭園や茶室で心静かに時を過ごすというお話をされていました。「来年(未来)は今年(現在)よりきっと良くなる」と信じて行動すれば、必ずいい結果が得られると思います。(画像は、長崎市片淵の「心田庵(しんでんあん)」。住宅唐人・何高材(がこうざい)の長男で1658年に唐小通事となった、何兆晋(がちょうしん)が建設したと言われる別荘。長崎の茶道の中心地でもあったとされる。)

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