対馬市長との面談

9月9日夕方、対馬市での「ソーシャルビジネス創出支援事業」アドバイス会(県から受託している事業)の直前、財部能成市長にお会いしました。私はこれまで離島半島振興策について、観光産業振興・農林水産業振興・国防面等からさまざまな提言をしてきましたし、今も対馬市行財政改革推進委員会の委員長を務めさせていただいていますが、財部市長のお考えは、大変興味深く共鳴できるものでした。第一に、私がJR九州高速船㈱の町社長とお会いした際にお聞きしている対馬~釜山定期航路就航の件を始めとした観光開発を始め、チャンスを活かすべきという話をした後、市長から、公共工事などを期待しにくい中で、いつまでも国県から予算が降ってくることを待つのではなく、市民一人ひとりが新たな収入獲得に向けて知恵を出し、努力するという姿勢がまず必要で、これがないとチャンスが訪れた際にも活かし切れないということをおっしゃいました。経済格差を嘆いて是正を国県に求めるだけでなく、是正に向けて市や市民が何をするべきかが問われていることは言うまでもありません。第二に、経済格差是正に向けて、国境の島であるがゆえに課せられている、領海が狭く水産業の対象海域が小さくなってしまっているという制約をハンデにしないため、様々な規制緩和と権限移譲を行うべきだというご意見です。これは特に、対馬・壱岐に当てはまることです。私は、これらは健全な民主的地方自治の考え方であると思います。シンクタンカーとしては、実現に向けて具体策こそが求められていると思います。

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