長崎の季節はいつの間にか梅雨から夏へ~「大村の海銀漢をひと呑みに」「夏の月床にまあるく褥(しとね)かな」

7月1日、長崎から佐世保の長崎県立大学に向かう途上、大村・東彼杵・千綿を通過するときに、雄大な大村湾を背にした田園風景が日の光を浴びてまぶしく見えました。昨日までは梅雨、今日からは一気に暑くなり夏が来ました。七夕も近いです。「大村の海銀漢をひと呑みに」「天の川吞み込んでいる大村湾」世界最大級の閉鎖性水域で波静かな大村湾が、降り注ぐ満天の星を受け止め、大きな口を開けて呑み込んでるように感じました。人間は雄大な風景を目にすると、発想が一気に広がります。エジプトの天文学者もこの光景を目にしたら、感動したでしょう。日常が小さく見えます。「夏の月床にまあるく褥(しとね)かな」部屋のベッドに寝転んでいると夜半の月が床に明るく映っているように見えます。夢とうつつの間に幻想的な月の光が部屋に注ぎ込む、ああもう夏が来たのかと感じる日常です。「紫陽花に風起こり部屋抜けていく」梅雨の最後、蒸し暑いので窓を開け放つと、部屋の前の紫陽花(長崎を代表する花)を通り抜けた風が涼しく感じられます。大自然と小さな自然、非日常と日常の両方を人間は取り上げたくなります。

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