壱岐市での無人操縦航空機の実証実験視察(初日のテスト飛行)と松永安左衛門記念館で感じたこと

5月9日、12時に東京での会議の会場を後にして、13時45分のskymarkで東京から福岡に直行し、17時25分のジェットフォイルで博多ふ頭から壱岐・芦辺港に到着し、芦辺港で親切な地元の方に車で郷ノ浦のステラコート迄送っていただきました。9日の朝10時半から無人操縦航空機の実証試験のセレモニーが行われていましたが、私は東京で午前中重要な会議があったため出席できず、19時半からお祝いを兼ねて、担当者の会を開催していただきました。悪天候(暴風)のため9日の夜になってもテスト飛行ができていない中、General Atomics(GA)社の技術者や、東京から実証試験を見るために駆けつけてくれたCRA取締役の森山氏も参加して、郷ノ浦の四季優彩で賑やかに行いました。10日ステラコートを8時半に出発し、9時過ぎに壱岐空港に到着すると、すでにGA社の技術者や日本の給油・テント等供給会社の社員が、機体を格納庫から出して、試験飛行の許可を待っていました。約20㍍の機体が朝の光を浴びてまぶしく輝いています。GA社のテリー・クラフト副社長に挨拶をして、「今日こそ飛ばせる」という話を聞きました。10時位からあわただしく給油を始め、その間中、クラフト氏とこれまでの手続きや準備について約1時間お聞きしていました。10時半にいよいよ機体を空港のエプロンに移動させ、翼の動作やエンジンや電波の受信状況の試験を行った後、11時前に滑走路に機体を出し、飛行が開始しました。佐賀空港を離陸して壱岐に到着した追従機がすでに上空を飛んでいます。最尾のプロペラが回りはじめ、滑走路を滑るように走行し、瞬く間に離陸しました。騒音は、ほとんどありません。副社長に何時間位テスト飛行するのか聞いたら、3時間位と言われたので、道々壱岐の観光案内をしながら、森山氏らと一緒に芦辺に壱岐牛の食事に行きました。食後、森山氏の提案で、松永安左衛門資料館に行き、館長から電力の鬼といわれた松永翁についての解説を頂きました。私は何度も館を訪れており、電力中央研究所を中心に、東京湾横断道路・成田空港等構想をまとめた実績に思いをはせ、我々がシンクタンクの提言を作成する際には、大変参考になります。戦前から平和主義の立場で電力を中心に財界のご意見番としての役割を担い、戦前の軍部からは一線を引いた活動をされて来たのは立派だと思います。2時過ぎに空港に戻り、暫くして機体が着陸しました。無人操縦ですが、滑走路からエプロンに真っすぐ直線上を走行し、動きが実に正確だと思いました。GPSでも、自動車やブルドーザーは多少左右に蛇行することが多いのです。無人操縦航空機の性能の良さを感じました。クラフト副社長に、「Congratulation」とお祝いを述べました。まずは初日のテスト飛行が問題なく終わりました。私は安心して、郷ノ浦港に移動しました。今回の無人操縦航空機によって、壱岐市近海の海上気象・海水温・海岸線のデータ取得や、これまで課題となっていた、海難救助が更に進むことに期待したいと思いました。

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