佐世保・佐々の近代化産業遺産第1回調査実施~明治から昭和の石炭による繁栄

9月25日、佐世保・佐々の近代化産業遺産、特に炭坑・鉄道・橋梁の第1回調査を実施しました。長崎を8時30分に出発し、今回のルートは、佐々ICから佐々駅→臼ノ浦(うすのうら)駅跡→吉井の橋梁群→旧世知原(せちばる)線→世知原炭坑資料館→旧柚木(ゆのき)線→左石(ひだりいし)駅で、長崎に17時30分に戻りました。佐世保・佐々の炭坑で採炭した石炭を、港まで鉄道で運び、関西などに出荷していた有様が目に浮かぶようでした。午後から、ライフワークともいえる大作「炭坑誌」をまとめられた前川雅夫氏も同行し、吉井の橋梁群や世知原炭坑資料館を解説していただきました。佐世保・佐々の炭坑は、長崎県南部の世界遺産・高島・端島(軍艦島)と比べて規模が小さく、炭層も1㍍程度の炭坑が多いのですが、質が高いことで世界的に有名でした。当時の鉄道跡・港の石炭積み出し施設も遺構があちこちに残されており、「ブラタモリ」よろしく、鉄道跡をたどったり、昔の港湾跡を想像する楽しみもあります。適切なルートと解説があれば、有数の観光資源となると思いました(画像は、佐世保市吉井町の福井川橋梁。アーチと三つの小窓のデザインが美しい。昭和4~19年にかけて建設され、戦前の鉄不足のため、鉄筋の代わりに竹筋が用いられている。)。

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