九州電力から今冬の節電・太陽光発電について説明を頂きました~電力価格を下げるにはどうするか

10月3日、九州電力㈱が来られ、今夏の需給実績と今冬の節電についてご説明を頂きました。今年の夏は比較的涼しく、8月の日照時間が102時間と、平年比48%で、統計史上1位だったそうで、ピーク時の予備力は12.7%となったようです。今冬も、もし23年度並みの厳寒となった場合、他の電力会社からの応援融通受電などにより予備力3%を確保できる見通しのようです(原子力の再稼働が無い場合)。また、九州本土の再生可能エネルギー発電設備に対する接続申込みの回答留保についてもご説明頂きました。九州における太陽光・風力の固定価格買い取り制度(FIT)による設備認定量は、全国の26%をも占めており、ピーク需要を1割以上、上回っているそうです。私は、技術の専門家ではありませんが、現時点でも多く供給・生産した電力を蓄電する技術は確立されておらず、需要に応じて生産するしかないことが分かり、技術立国日本にしても電池・蓄電技術がこの程度なのかと思いました。むしろ小さな地域で各種電力源を融通し合う「スマートグリッド」の開発が必要ですが、消費者にとって重要な「電力料金」を現在よりも下げることができるのか、疑問だと思いました。技術的にあり得ても経済的に成り立たないものは、社会システムとして受け入れられないと思います。エネルギー源を電力・ガスなど多様化させること、円安が進行する中で、輸入エネルギーだけでなく、安価な国内エネルギーを一定量開発することの重要性を改めて感じました。長崎県近海にはまだまだ多くのエネルギー源が眠っています。

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