世界遺産「明治日本の産業革命遺産」~「長崎歴史の学校」講演をウイルソン・ウオーカー邸で

7月25日午前、台風12号が接近し、暑さが増す中で、長崎市文化財課主催「明治日本の産業革命遺産~新しい日本は長崎から始まった」で講演させて頂きました。会場は、元ウイルソン・ウオーカー邸を移築した、南山手地区町並保存センターで、大浦天主堂に近いこのエリアは、外国人居留地でもあり、長崎市の「二つの世界遺産」の中心で、「世界遺産の丘」と呼んでもいい地域です。国際観光船が寄港する松ヶ枝地区から大浦の坂を登ったところにあり、江戸末期から明治初期の時代にタイムトリップできるところです。ウイルソン・ウオーカー氏は、グラバー商会、ホームリンガー商会、郵便汽船三菱会社で働き、日本と上海の航路開設に尽力した人物として有名です。今も昔も長崎港の機能は変わらないばかりか、船が大型化し、しかも寄港数が急増しており(2015年度150隻入港の見込み)、天然の良港が大変狭く感じられます。講演内容は、世界遺産「明治日本の産業革命遺産」23構成資産を取りまく産業の歴史を三つの時期に分け、石炭(エネルギー革命)と造船を中心に、長崎が果たした大きな役割と独自性を解説するものです。私が理事を務めさせていただいている長崎近代化遺産研究会では、講演会・研究会を2015年度中に開催する予定です。(画像は、世界遺産講演風景。窓外の景色があまり写っていないが、港の風景が美しい。)Exif_JPEG_PICTURE

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