三河内焼きの突出した魅力を感じた~日本橋高島屋での展示販売会を見る

8月3日午後、東京の朝日新聞に長崎県庁からの広告が出ていたので、日本橋高島屋で開催されていた展示販売会をゆっくり見ました。三河内焼きは唐子絵に代表される美しいデザインと、透かし彫りに見られるような精緻な技巧が高く評価されており、私も大好きな陶器・磁器です。日本橋高島屋の顧客層は中高齢層が中心で、訪問した当日も、多くの老夫婦が、三河内焼きコーナーを見学・購入していました。世界の市場を見ると、陶磁器は量的には中国製等の安い商品が多く売られていますが、高級品や作家物は、欧米・日本とも人気があります。課題は内外の販路開拓と最終ユーザーに向けたデザイン性だと思います。2008年12月から佐世保市「新美術館整備基本構想検討委員会」(私が委員長を務めさせていただきました)で、地域産業のためのデザイナー養成を盛り込むことを提唱させていただきました。印象派絵画収集でトップクラスの米国シカゴ美術館を毎週訪れていた時、併設の美術学校があったのを覚えていたからです。長崎県は商業デザインを学び育てる機会が少ないので、「物作り」(付加価値の高い製造業)を強化するためには、デザイン専門家をさらに養成することが必要であると思います。(画像は唐子絵、鯨をモチーフにしたデザインの三河内焼きの陶器)

カテゴリー: 街作り, 長崎   パーマリンク

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