一番茶摘採・製造出荷の時期、東彼杵町の茶園と製茶工場を訪問させていただきました

5月5日午後、五月の日差しに光る一面の茶畑と製茶工場を、長崎総合科学大学の山田先生(著名な同時通訳の達人)ご夫妻らと見学させて頂きました。山田先生の奥様は、東彼杵町の農家出身で、ご案内いただきました。「そのぎ茶」として、大浦慶(おおうらけい。日本輸出貿易の先駆者で長崎三女傑の一人、1828-1884)の時代から、一大産地でした。大村湾に近く、降雨量が多く、昼夜の寒暖の差が大きいので、茶の生産に適しています。私が訪れた赤木大地は、昭和9年開墾され茶とさつまいもが植えられ、戦中・戦後の食糧難から日本を救ってくれましたが、昭和45年から県営赤木地区農地開発事業が始まり、近代的農業が展開されています。製茶工場では、専門家の説明を頂き、「蒸し製玉緑茶(むしせいたまりょくちゃ)」が近代的工場で、一行程約3時間で製造され、大半が「うれしの茶」として出荷されているそうです。エコノミスト的視点からすると、お茶消費量の減少と担い手の高齢化から、今のままではお茶生産が減少していく可能性が大きいので、高級品(4月中旬~5月摘採の「一番茶」で収入の8割を占める)の販路拡大と、輸出促進が必要になってくると感じました。最も忙しい時期に見学させていただいた、製茶工場の皆さんに大変感謝します。(画像は、東彼杵の一面に広がる茶園。背景に大村湾の海が見えます。)

 

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