ロボットセミナー「宇宙・ロボット・夢」が行われました~知的探求心をどう高めるかが地域の将来を決める

3月19日午後、長崎県主催のロボットセミナー「宇宙・ロボット・夢」が長崎市ブリックホールで開催され、ながさきロボット研究会の発起人の一人として、また長崎県のロボット案件を受託させていただいている研究所長として、出席し大変興味深く拝見しました。今回は、天才ロボットクリエーター古田貴之氏(千葉工業大学未来ロボット技術研究センター所長、内閣府ロボットプロジェクト代表の一人)、小惑星探査機「はやぶさ」PTの主要メンバー久保田孝氏の講演は、いずれも長崎の子供たちへの知的刺激となったと思います。古田先生の子供たちへの「学校教育は自分の立場を作るために不可欠であるが、自分の好きなことをどんどんやっていけば世界の第一人者になれる」という情報発信は、私の信条とも一致します。古田先生の一連の発言は、一見突拍子もないことのように思われるかもしれませんが、彼が筋ジストロフィーで両足が動かなくなったことが、自由に動けるロボット開発のきっかけになったことで理解が深まりました。今から36年前、私が25歳でシカゴ大学経営大学院に留学していた時に、図書館で、15歳の中国系アメリカ人が話しかけてきたことが忘れられません。いきなり、「人の寿命は伸ばせるのか」と聞いてきたのです。彼は理学部で生化学を学んでいましたが、その後イリノイ大学医学部を卒業し、ソロモンブラザーズの投資資金を得て、「不老長寿を生み出す要因・成分の研究」をしていました。15歳で大学院生になれることにも驚きましたが、顔は子供で、議論が次々と沸き起こってきて、論理的に原因・結果の連鎖を作っていくことに驚きを禁じえませんでした。二人の講師が共通に語っていたように、知的探求心の高い長崎の子供たちがロボット・宇宙分野で成長して、地元の大企業で活躍できたら地域は大きく変わると思いました。(画像は、千葉工業大学古田常任理事の講演風景。)

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