デンマーク・デザイン展の最終日に行きました~富永直樹「塗る男」を発見

2月12日夕方、長崎県美術館で開催されてきた「デンマーク・デザイン展」(県美術館・KTNテレビ長崎主催)を最終日に見に行きました。デンマークといえば、26歳の時に行った、コペンハーゲンの王立軍事博物館や、テーブルウエア好きにはたまらないロイヤル・コペンハーゲンの食器類くらいしか知らなかったのですが、アルネ・ヤコブセンのチェアに代表される家具類や、ラースンの皿「ブルーフルーテッドメガ」の食器類など近代的なデザインが目に留まりました。いずれも家で使いたい作品ばかりですが、ある程度大きな家でないと、デザインの良さが光らないと思いました(笑)。いつもは講演を依頼されて会場として来ることの多い美術館ですが、今日は人目につかない片隅に置かれた名品を発見しました(画像)。富永直樹のブロンズ像「塗る男」(1949第5回日展出品)で、作業着の左のボタンを嵌めようとしている塗装工を描いたもので、働く人間に対する富永の温かい目を感じる名作だと思います。「作品が呼ぶ」とはこのことだと思いました。新たな発見に、すがすがしい気分で美術館を後にしました。

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