内閣府「IR整備推進会議とりまとめ」説明会・公聴会で意見表明をさせていただきました

8月22日午後0時半から2時半まで福岡で行われた、「特定複合観光施設区域IR整備推進会議とりまとめ「観光先進国」の実現に向けて」に係る説明会・公聴会に出席し、意見表明をさせていただきました。これは内閣府IR整備本部が主催されたもので、意見表明は一般1名、団体4つ(九州経済連合会・佐世保商工会議所・西九州統合型リゾート研究会有識者委員会・福岡県弁護士会)、行政3団体(長崎県佐世保市IR協議会・佐世保市・長崎県)から行われました。私は、西九州統合型リゾート研究会有識者委員会の代表として発言をしました。発言内容は、次の通りです。

このたびは、意見表明の機会をいただき有難うございます。2007年から約10年間にわたり西九州統合型リゾート研究会活動を支援させていただき、2012年に同有識者委員会・委員長として、「日本を元気にする九州の提案」と題した構想を纏めさせていただきました。今日は、意見表明として、三点意見を申し述べさせていただきたいと思います。

第一に、取りまとめていただいた「観光先進国の実現に向けて」は日本の観光を世界標準に変える大きなきっかけになり、長崎・九州はこの取りまとめに沿ってIR導入に積極的に取り組んでいくべきと思います。特に長崎のテーマパークや九州全域の歴史文化資源・温泉地などの観光地や豊富な「食」を求めて急増している外国人観光客をさらに増やすことが、地域総生産GRPを高め、若年層を含む雇用を創出し、IRは大きな起爆剤になると考えます。2012年時点の推計ですが、IRに仮に500万人の来場、初期投資500億円を想定すると(今となっては、小さすぎる想定かも知れませんが)、2,500億円の経済波及効果、11,000人の雇用創出が見込まれます。現在は、技術革新やインフラ整備が進んでいるので、さらに大きな投資も可能になっています。

第二に、IRは世界的にも新しい概念で、MICE機能等多様な機能を展開する複合的な施設であり、従来の観光を変えることになると考えます。長崎・九州IRは、「日本の産業革命発祥の地「長崎」からの新たな観光産業革命」を基本コンセプトとし、①ゴールデンルートから地方への人の流れの創出、②離島の魅力を活用したり、環境エネルギー・ロボット・IoTを利用した新しい「国際ビジネスフロンテイア」の開拓など、「産業革命」ともいえる付加価値の高いビジネス展開と、若い人材の育成に積極的に取り組んでいくべきであると考えます。

第三に、社会的リスク対策に万全を期し、地域の合意形成を図ることがIRを成功させる基盤であると考えます。特に、青少年対策や依存症対策など、国の方針以外にも地域の方針を決めて、観光だけでなく、「地域に親しまれるIR」を目指すことが、安定的なIR経営の基本だと思います。

このほか、地域活性化の循環サイクルの創出や、交通アクセス対策と言った課題はありますが、一つひとつ乗り越え、世界から評価されるIRを成功させることが必要と考えます。

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