「記憶は未来へ旅をする~炭鉱・国鉄松浦線とともに」~長崎県佐々町の映像会に出席

4月13日午後、長崎県佐々町で行われた、町制70年記念作品「記憶は未来へ旅をする~炭鉱・国鉄松浦線とともに」の映像会に出席しました。私もこの作品の制作過程でアドバイスをしてきましたが、町内外に公募で集めた懐かしく珍しい動画・画像に驚いた町民や元町民の方々も多かったのではないかと思います。長崎県の近代化遺産という点でも佐々町の炭鉱や旧国鉄の駅舎や操車場の記録は、価値の高いものがあります。地元には残念ながら当時を偲ぶことができる遺産はほとんど無くなってきていますが、北松(ほくしょう)が炭鉱や輸送手段の鉄道で豊かだった時代を動画・画像・文書で見ることができます。佐々町の石炭は港から関西電力や大手企業に出荷され日本の発展をエネルギー面で支えました。特に、全国の「鉄道ファン」にとっては蒸気機関車やレールバスなど貴重な画像が多く、「堪らない」内容となっています。興味のある方は是非、ご覧下さい(DVDを購入することもできます)。佐世保ケーブルテレビの記者からの取材でも申し上げましたが、「これは単なる過去の記録ではなく、過去の経験を産業政策や街作りに活かすことで、将来この地域が発展する起爆力となる」のです。貴重な資料なので、他の地域の遺産と一緒に、私が理事を務めさせていただいている長崎近代化遺産研究会でもパネル展示会を開きたいと思います。(画像は映像会場に掲げられた佐々町の炭鉱坑夫の画像。表情に若さと希望を感じる。現在に比べれば貧しかった日本が希望にあふれている時代を想いださせてくれる。)

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