「海・潮風・塩」を活かした島作り~島根県隠岐郡海士町長の講演を聞きました

2月18日、長崎県市町職員研修センター「地域づくりコーデイネーター養成研修・研修成果発表会」で、島根県隠岐郡海士(あま)町山内道雄町長の講演「離島発!地域再生への挑戦~最後尾から最先端へ~」を聞きました(画像)。その後、発表会の審査員を務めさせていただいたからです。山内町長の話は、「海・潮風・塩」の地域資源を活かして東京市場向け物産開発・観光客誘致(ホテル経営)により外貨を稼ぐことの重要性や、役所職員の意識改革の進め方、離島留学制度大成功の要因等について、海士町の貴重な成功経験を踏まえてお話しいただきました。研修成果発表会では、8つの市町役場グループが、政策企画提案を競うもので、いずれも優れた企画を発表し、特に、大村市・川棚町・波佐見町グループによる「田舎の資源で人を呼び込め!!~再生可能エネルギー固定価格買取制度を活用した過疎集落における定住人口増加策の検討」が熟度の高い企画だと思いました。これは、大村市黒木(くろき)町の過疎対策のために、幼い子供がいる世帯に移住してもらうため、「黒木子育て応援手当事業」(移住した世帯等の子供1人に対して月1万円を手当てとして支給する」もので、その原資を、小規模水力発電の売電により調達するところが企画のユニークさでした。基礎的自治体の政策企画能力が大きく問われる時代を迎えて、若い役所職員の健闘が期待されています。

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