「ながさき夢の遺産」シリーズ(その三)が掲載されました~産業革命遺産は県北にも目を向けて欲しい

3月8日長崎新聞朝刊に、県内の産業遺産をクイズ形式で紹介する「ながさき夢の遺産」(その三)が掲載されました(画像)。今回は、松浦鉄道、針尾無線塔、佐世保港を取り上げました。構成資産は長崎に集中していますが、県北・離島(壱岐・対馬)にも、産業革命遺産・近代化遺産が多く存在しています。「明治日本の産業革命遺産」は今年4~5月にユネスコの世界遺産に登録される可能性が大きいと考えており、「保存と活用」を具体的にどうするかが求められています。今回の記事には、私の論文から引用した、日本の世界遺産の先行事例調査を踏まえた「世界遺産登録後の活用の成功要因」を4点挙げています。私は、世界遺産の先行事例として「紀伊山地の霊場と参詣道」を現地調査(三重県尾鷲市・熊野市)に行きましたが、その時、国際記念物遺跡会議(ICOMOS)の調査団が来たとき、たまたま子供たちが一生懸命に遺産について学ぶ姿に直面して、調査団の委員たちが感動したという話を聞きました。世界遺産は「保存と活用」に加えて、「継承」が重要です。長崎市の27年度事業「長崎歴史の学校」の意義は大きいと思います。春を迎える長崎でガイドブックを手に、あるいはガイドに案内してもらって産業革命遺産めぐりをするのも楽しいと思います。

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