NBCラジオで「中国経済と長崎県観光」~中国のALWAYSを取り込め

2月1日・8日・15日・22日は、私がエコノミストとして出演しているNBCラジオ「おはようコラム」で、ランタン祭り開始・上海航路定期航路開始に合わせて「中国経済はどうなる」シリーズをお送りしています。1日は「景気」、8日は「物価・金利・為替」、15日は「消費・海外観光」を取り上げました。22日は「長崎県の中国人観光客動向と対策」を取り上げます。今朝県財政についての取材に来られた長崎新聞記者にも申し上げましたが、中国経済は、欧州財政危機の影響は受けているものの、アメリカ経済の好調にも支えられながら、成長率鈍化しても比較的安定しています。中国を始めとするアジア諸国に共通しているのは、中間層が勃興していて、富裕層のような一部の階級ではなく、国民全体が裕福になっていく段階になっているので(日本の「ALWAYS三丁目の夕日」の時代)、個人消費が拡大しており、その一部は海外旅行ニーズとなって表れています。15日の放送でも韓国への中国人観光客のラッシュ現象に触れましたが、日本・長崎県にもいずれ中国人観光客がなだれ込む可能性が大きいとみています。私は5年前から、国際観光客誘致について研究・提言していますが、そのための中国人観光客対策を今から準備しておかないと、その時を迎えてからでは遅すぎます。県内の多くの方々は、現時点では実感を持って想像できないでしょうが、長崎がこれにどう向き合うかで、一流の観光地かどうかが評価されることを肝に銘じておくべきでしょう。「その時」はすぐそこまで迫っているのです。

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