長崎近代化遺産研究会から次の出版を予定してます

3月14日夜、私が理事を務めさせていただいている長崎近代化遺産研究会の例会で、24年度中に次の書籍「長崎県の石炭造船産業と近代化遺産ガイドブック」の出版を行う準備を早急に行うことを決定いたしました。戦後初めて長崎の近代化遺産を写真入りで高校生にもわかるレベルで紹介した前著「長崎県の石炭産業と近代化遺産」(同研究会発行)は、石炭産業に焦点を当てていましたが(教育・観光関係者から大変好評ですでに在庫がない)、新しい企画は、石炭産業以外にも①都市の近代化(外国人居留地・都市・都市施設・鉄道網の建設)、②産業の近代化(炭鉱以外、三菱造船所の誕生と造船業の発展、海底電信の発展)、③防衛施設の近代化(佐世保鎮守府の開庁、対馬・壱岐の防衛施設の建設)を加味したものにしたいと考えています。長崎県の近代化遺産は数多く今も残されており、ユネスコ世界遺産候補として平成27年度申請を目指して準備中の「九州山口の近代化産業遺産群」の重要な部分を形成しています。目的は、①長崎県の石炭産業が日本の近代化に与えた役割を継承する、②石炭産業・造船業がもたらした近代化遺産、その他の近代化遺産を紹介し、体験観光に活かせるガイドブック、③世界遺産候補資産(稼働資産を含む)についての比較的詳しい紹介のためです。全国の方々には軍艦島(端島)は知られていますが、ほかの近代化遺産はまだ余り知られていません。もっと多くの方々に日本の近代化・「モノ作り日本」をリードしてきた長崎県の主導的役割と技術開発・経営の知恵などを理解していただきたい、次世代を担う若者に考え技術を開発することの重要性を継承したいと思います。この本の出版と合わせてテレビ・ラジオ・新聞のシリーズ企画の検討も行われています。

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