秋の大和路・元興寺(世界遺産)にお参りしました~「動」の中にも常に「静」の時間を持つ

アメリカFOMC・スコットランド独立投票・急激な円安進行など、世界経済・投資環境が大きく変わりつつある中、9月20日、久しぶりに奈良の古刹を訪れました。今回は、元興寺(がんこうじ、世界遺産)・法華寺・西大寺・秋篠寺の4寺でした。いずれも私が少年時代を過ごした奈良の自宅からそれほど離れていない所にあります。特に元興寺は、元々、蘇我馬子が建立した明日香の法興寺(通称・飛鳥寺、西暦588年建立)が、平城京遷都後の718年に移転した際に、「元興寺」に改めたものです。当時の伽藍を偲ぶものとしては、極楽堂(国宝)・禅室(国宝)と収蔵庫にある五重小塔(国宝)他しかありませんが、奈良時代の終わりにこの寺から出た学僧・智光は浄土教の研究で有名で、「智光曼荼羅」として有名な浄土変相図(重文)を遺しています。訪れた時にはちょうど赤と白の萩が咲き乱れ、秋風にそよいでいました。少年時代に駆け回った奈良町(ならまち)や興福寺南円堂にもほど近く、街全体に懐かしい匂いがしました。奈良の世界遺産は、平城京・東大寺など全て巨大な建造物なのですが、元興寺だけはヒューマンサイズで親しみが持てます。ゆっくり奈良の古刹を訪れたい方は是非ゆっくりこの寺にお参りしてくだい。(画像は国宝禅室側から国宝・極楽堂を望む。手前が石仏群。)

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