注文の多い資料館~先進的中規模博物館を巡って

12月5~6日、全国でも先進的な中規模博物館を視察しました。東日本大震災後初めて東北地方に行き、宮沢賢治記念館・宮沢童話村(岩手県花巻市)、奥州市宇宙遊学館(岩手県水沢市)を訪問し、東京に戻って東京地下鉄博物館を訪問しました。いずれの館でも館長他職員の皆さんが丁寧に教えてくださって、集客を誇る各施設の優位性を理解することができました。私は長崎県内にもテーマ性の高い中規模資料館を作って、全国の修学旅行生や若い方々に、地域の魅力を理解してもらうと同時に、希望を持ってこれからの日本をどう築いていったらいいか、文学・科学等それぞれの立場で考えてもらいたいと思い、その役に立った視察ではないかと思います。宮沢賢治記念館・宮沢童話村などは、地元の方々にあまり意識はないのですが、全国から宮沢賢治の偉業・足跡をたどりたい方々が大勢訪問されています。宇宙遊学館は隣接する国立天文台の業績を子供たちにどう伝えるか、天文学の専門家で作ったNPO法人が啓発活動に取り組んでおられ、実際の天文データを用いた3D画像で太陽系・銀河系等の構造と相互関係を解りやすく学習することができるシステムを開発しています。東京地下鉄博物館では、実際の地下鉄を運転席に座ってシミュレータを使って運転させていただきました。JR西日本では大惨事になってしまいましたが自動安全装置の重要性も良くわかりました。全国・世界から注目される「小さくてもきらりと光る」、宮沢賢治の小説をもじると「注文の多い」博物館・資料館を作っていきたいと思います。

カテゴリー: 観光   パーマリンク

コメントは受け付けていません。