沖縄の世界遺産・首里城と今帰仁(なきじん)城跡を視察~戦国時代から琉球統一までの歴史が分かる

12月7日(26,000人が走った那覇マラソンの日)、沖縄をほぼ10年ぶりに訪問し、発掘・整備が進んでいる世界遺産・首里城と今帰仁(なきじん)城跡を視察しました。沖縄には約20年前から講演等で訪れるたびに、発掘調査途上の城(グスク)を訪問・見学して来ており、日本文化と中国文化が融合した琉球王国の文化財に興味を持ってきました。三山(北山・中山・南山)鼎立の時代を1416年に統一した中山(ちゅうざん)の尚巴志(しょうはし)の居城であった首里城は、琉球王国の流れがほとんど分かります。首里城自体、10年前とは異なり、書院や黄金御殿(くがにうどうん)・寄満(ゆいんち)が復元されており、見応えのある王宮となっています。第二次世界大戦でほとんどを焼失してしまったので、復元しかできませんが、地中の遺構を見られる部分もあります。今帰仁城跡は、元々北山の居城で、敗北後、中山は北部地域の管理のために監守の居城として活用しましたが、薩摩軍による琉球侵攻で炎上し、これも石積みのほとんどが復元です。ただ、中国様式の城壁の精巧な石積み技術とカーブが美しく、周囲の今帰仁村集落や自然と融合していると思いました。(画像は今帰仁城跡。石積みが一部崩れた部分がある。背景にサンゴ礁の海が見える。)

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