待庵に入ると外界を忘れ思索に集中できる~体験からしか学べないものは多い

6月21日朝、大阪・堺市の博物館「利晶の杜」に伺った際に、二畳の空間、「さかい待庵(たいあん)」に入りました。これは、京都府大山崎町の妙喜庵にあり、千利休作で唯一現存する国宝の茶室「待庵」の創建当初の姿を再現したものです。待庵の狭い空間に座っていると不思議なもので、外界を忘れ、雑念なしに、一つのことに思索を巡らすことができます(画像)。堺は、「市中の山居」を都市に造り出したと言います。これは、都市に居ても、山中に居ると同じような自然の移ろいや「異界」(山には魔物も神も住んでいる)を感じることができるという意味です。まさに、茶室は「街中の異界」でしょう。江戸時代の武士や、明治以降の企業経営者が茶室にこもって思索を巡らすことの意味を体感しました。時々は茶室にこもって、要らぬものをそぎ落として、ピュアな意思決定を行いたいと思いました。人間が体験からしか学べないものは多い。

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