居留地の壁

11月26日、伊丹空港で「居留地の壁」という新しいお菓子を発見しました。「ふわふわのシュー生地をさくさくに焼き上げたアーモンドの香ばしさとほんのり苦味がマッチしたシューラスク」というのが唄い文句ですが、紅茶+ラスク好きにはたまらない食感・味でした。関西のお土産は本当においしいものがなくていつも困ります。「トラ焼き(「トラ」は阪神タイガースの意味)」や「タコ焼き」は関西人や関西出身の人には受けると思いますが、実際おいしくても他地域の人には全く受けません。唯一、だれにも喜ばれてお土産にできるのが「赤福」ですが(本当は伊勢のお菓子ですが)、日持ちがしないのと、重くて、横にしたまま飛行機に乗せないと形が崩れてしまい、お土産として渡したとき、おいしく見えません。その点「居留地の壁」は、居留地の煉瓦壁をプリントしたプラスチックの容器に入っているので、持ち運びに便利です。私はいつも長崎の軍艦島・居留地のお土産が陳腐で魅力的でないため、改善したいと考えていますが、ここに物まねでない、一つのヒントが隠されていると思いました。「めざましテレビ」の銀座のアンテナショップ「めざマルシェ」の支配人と会った際、「地域に眠っている、地域に行かないと味わえない商品を並べたい」「箱菓子は並べたくない」と言っておられましたが、消費者はナショナルブランドに飽きており、地域性の強い商品に活路があると思いました。たとえ創作であっても。

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