玄界灘の宝石箱・壱岐市観光振興計画ができてきた

2月29日午後、壱岐市観光振興計画策定委員会が開催され、委員長として出席いたしました。今回でほぼ計画が完成しました。基本コンセプトとして、「玄界灘の宝石箱~壱岐・粋(いきいき)アイランド」を軸として調整することになりました。今回の計画の最大の課題の一つは、ワンストップの「新たな観光街づくり組織」を作る点にあります。これまで、壱岐市観光協会と壱岐体験型観光受入協議会がありましたが、いずれも任意団体で、行政が補助金を支給する相手方としては運営体制が脆弱でした。離島外の旅行会社や修学旅行を考えている全国の学校等から見て便利で安定した観光振興団体を作ることが不可欠です。壱岐市にとって、これまでは農業・水産業・製造業(焼酎・水産加工等)が中心でしたが、高齢化に伴い一次産業の担い手が減少する中で、より付加価値の高い産業へとレベルアップを図ることが必要で、観光業は離島である壱岐市(大都市福岡から1時間余りの地の利)にとって最も有望な産業です。壱岐には、離島の温泉旅館として全国的に有名な「平山旅館」のような、JAL国際線ビジネスクラス以上の機内食を1万食提供できるだけの潜在能力があります。今必要なことは島全体が観光に取り組む意識改革で、観光振興団体もその第一歩として重要です。私は島内の若者の中から同団体の会長や事務局長が出てくれたらいいと思いますが難しい場合は全国公募したらいいと考えています。小値賀島の成功例もあるし、全国にはさまざまな価値観を持った若者・熟年者がおられるので、適任者が必ず見つかると思います。私の人生経験からすると、地域社会や企業(組織)にとって必要な人材は「本当に必要になった時」に現れるものなのですから。

カテゴリー: 観光   パーマリンク

コメントは受け付けていません。