国際観光船の再開と街作り

10月5日、私が毎週水曜日に出演させていただいている、NBCラジオ「おはようコラム」で「国際観光船の再開」を取り上げました。国際観光船(クルーズ)が東日本大震災の影響で大幅に減少しましたが、6月以降、寄港船数が少しずつ戻ってきています。象徴的な出来事として、10月13日には半年ぶりにダイヤモンドプリンセス号が寄港する予定です。今年の入港予定隻数は21隻で、昨年の44隻の半分以下となります。国際観光船の長崎港への寄港は昭和34年が最初で、以後途切れることなく毎年寄港が続いてきました。隻数のピークは昭和62年の53隻、次が平成18年の52隻で、平成22年まで隻数は増加傾向にありました。しかし、長崎港にとって寄港の競争相手は博多港・鹿児島港となっています。国際観光船誘致は、長崎上海航路と並んで、長崎の交流促進の大きな課題です。競争に勝つためには、①船社・旅行会社へのアプローチ、②長崎の街で観光客に楽しんでもらう演出、③港湾施設の整備が必要です。(ブログでは都市戦略上、詳しい内容を書けません。)長崎港は世界にもまれな「すり鉢状」の地形に恵まれた天然の美港であり、また長崎は独特の歴史を有するなど、特異性があります。この特異性を活かした「もてなし」でリピーターを作っていくことが不可欠です。私は、この点にも言及した提言書「魅力ある長崎の都市作りと港の発展を目指して~海洋県長崎の時代へ」を作成しました。

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