九州新幹線開業6か月

9月12日、九州新幹線鹿児島ルートの開業後6か月が経過しました。新幹線開業後3か月の乗車率は、みずほ・さくら(直通列車)について、博多~熊本間61%、熊本~鹿児島中央間41%とまずまずでした。商業施設についてみると、新博多ビル「JR博多シテイ」の3月2日オープン~9月2日の6か月の来店者数は延べ3,080万人と大成功と言えます(目標の1.6倍)。売上高は398億円の健闘しましたが、単価は低いです。①博多阪急は売上200億円(計画比+8%)、②アミュプラザ博多は売上191億円(計画比+20%)でした。また、ストロー効果(九州南部・中国地方からの客)は小さく、博多阪急の客の8割、アミュの客の7割が福岡県内からの客でした。博多シテイは現時点では、九州全域からの広域集客力を発揮しているとは言えません。逆に、鹿児島市の山形屋の売り上げは、三月こそ前年割れでしたが、4月はプラスに転換しました。これは、新幹線開業により県外観光客が増加し、土産物の販売が好調だったためです。これまでの影響からわかることは、①駅前立地の商業施設は来店者数は多いが、単価は低い、②ストロー効果は思ったほど大きくなく、魅力的な店・商品があれば、新幹線開業の影響を受けにくい、③魅力ある観光資源の開発・PR、魅力ある商業施設の開発を行わなければ、新幹線開業にいる観光客誘致の効果は小さい、ということでした。

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