福岡市こども病院を視察しました~最新の設備と一流の運営レベル

12月4日、福岡市こども病院をご案内いただき、視察させていただきました。同病院は、2014年11月に開院した233床の小児高度専門医療機関で、医療業務以外を、PFI(Private Finance Initiative)という民間の建設・事業運営手法を導入しています。対象は子供であっても、ほとんどすべての診療科を有する充実した医療体制で、福岡県外九州、関西からも来院する患者さんが多いそうです。6階建ての延べ床面積28,411㎡の建物で、屋上はヘリポートとなっており、離島はもちろん、長崎県や大分県からも患者をヘリで受け入れているそうです。私は、長崎県内の公立病院の経営評価委員などを歴任させていただいてきましたが、施設もさることながら、清掃・警備・売店・食堂など、PFI事業者の採算ぎりぎりの運営努力に関心しました。子供や看病に疲れた親が喜びそうなモミの木のツリーを屋外に配置したり(屋内は生の木は病原体を運ぶ可能性があるので、禁止されています)、病院機構との間で、きわめて厳しいモニタリングをクリアしている点など、当初、他県でPFI方式の病院経営が立ち行かなくなった事例もあり、同病院の経営・運営レベルを見て安心しました。同時に、医療も運営も小児医療では「先端を行く」という使命感と自負が経営を成り立たせていると感じました。

画像2015120414290000

 

カテゴリー: 医療福祉, 建設, 福岡, 経営   パーマリンク

コメントは受け付けていません。