東京駅丸の内駅舎保存・復原工事ビデオを見ました~現代建設技術と職人技の融合

1月23日、私が昨年11月来関心を持っていた東京駅丸の内駅舎の保存・復原工事の記録ビデオ「赤レンガ駅舎保存・復原の軌跡」を鹿島建設からいただきました。同工事は、辰野金吾が設計し戦災で壊れた東京駅を復原・リニューアル・免震化したもので、2007年4月から2012年10月までの約4年半をかけた世紀の大工事です。2003年に重要文化財登録された東京駅舎(335㍍、7万トン)をそのまま利用しながら、地下の松杭を撤去して地下20㍍の杭を打ち込み、免震化工事をする難工事を見て、素直に日本の建設技術は素晴らしいと思いました。屋根の銅板葺き・スレート葺き・赤レンガの半円目地など、今は殆どいなくなった(継承されていない)職人の技を再現したことにも驚きました。造船業もそうですが、高齢化等により「匠(たくみ)の技」を支えてきた職人さん達がいなくなってきていることは事実です。強度・耐久性・安全性と経済性を両立させるために、昔の技術が自然に使われなくなっていくのでしょうが、このようにして建設技術が進歩していくことが良くわかりました。(画像は東京駅内部。2012年11月23日撮影。)

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