ながさき省エネコンソーシアムin Tsushima大会開催~財部市長も討議に参加

1月18日、長崎県対馬市で「ながさき省エネコンソーシアムin Tsushima」が対馬市交流センターで開催され、対馬高校生を含む多くの方々にご参加いただきました(私が会長を務めさせていただいている同コンソーシアム主催)。長崎県環境部未来環境推進課の赤木課長様にもおいでいただきました。事例発表として、①対馬資源開発(温泉や温水プール、食塩製造を化石燃料から木質チップボイラーにエネルギー転換した事例)、②有限会社つしまエコサービス(事業所と家庭からの廃食油の回収とBDF製造の事例)が行われました。その後、パネルデイスカッションでは、①地産地消エネルギーの経済性、②地域エネルギーの普及のために市民ができることを取り上げ、対馬市財部市長も入っていただき、討議を進めました。①では、私もパネリストの一人として参加し、森林資源(間伐材)等地域資源を活用したバイオマス事業がビジネスとして継続・発展することによる対馬経済への影響、特に、廃棄物処理コストの軽減(燃料購入と比べて安価なエネルギー提供)、波及効果としての産業化・雇用促進など地域課題の解決への一つの途になるということなどを話し合いました。私からは、①資源提供者・事業者・受益者(購入者等)の各人が少しずつ経済的なメリットを受けられるビジネスモデルを構築することにより持続性が生まれること、②公益性の高い事業の初期投資については、国・県・市等の補助金を活用することも検討すべき、③木質バイオマスやBDF製造等、再生可能エネルギー製造の一つ一つは小さい産業であっても、少しずつ雇用が積み重なれば大きな経済効果を生む、などの意見を申し上げました。会場の参加者も熱心で、内容が濃い割に時間が短く感じました。次回はさらに掘り下げた内容にしたいと思います。対馬のような離島では、電気エネルギーに頼るのではなく、地域資源を活用した災害時・緊急時に備えた各種エネルギーの時給自足体制と、エネルギーコスト低減が島の産業活性化には不可欠だと思いました。(画像は、会場の対馬市交流センター近くの金石城櫓門=桟原城大手門(通称高麗門)。金石城は、享禄元年(1528年)に築かれた金石屋形を始めとする。)

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