長崎駅周辺低炭素型街作り計画

1月30日、長崎市都市計画部と日本設計の方が来られ、私がアドバイザーを務めさせていただいている「長崎駅周辺低炭素型街作り計画策定会議」で議論している計画の前回会議で私が提起した論点について熱心で丁寧なご説明をいただきました。今回の計画は国土交通省「低炭素都市作りガイドライン」に沿ったもので、環境省の「策定マニュアル」に沿って作られる「長崎市地球温暖化対策中期削減戦略」と一定の整合性が求められます。私は、長崎県地球温暖化防止推進センターのセンター長を兼務しているので、今回の計画が、全国どこの街でも当てはまるような(「金太郎あめ」のような)計画ではなく、長崎の気候・社会環境の特徴を活かしたものであることが必要と考えます。具体的には、①県庁所在市としては全国的にも珍しく行政・産業機能が狭隘な地域に集中している、②街が三方山に囲まれているため気温が上がりやすく、海風・川風・樹木を取り入れた温暖化対策を図ることが必要である、③一部を除き道路の抜本的建設を行ってきていない中で都市機能集中のため、交通渋滞を招きやすく(特に長崎駅前・戸町周辺)、中心地域では極力自動車を使わない社会システム(例えば「park and ride」)を導入することが必要になる、などについてお話しさせていただきました。私は、九州や長崎県内で各地域に合った「smart city」「smart community」を形成するべきであると主張し、支援してきましたが、今回は「長崎の顔」とも言える地域であり、北九州市のエコタウンに匹敵する「エコシテイ」を築いていきたいと思います。

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