飛行機で読んだ一冊⑤~「一休『禅』の言葉」

1月25日の第5回東京都市場問題プロジェクトチーム会議以降、神戸・大阪・奈良訪問や東京での会議等、飛行機に乗る機会が多く、疲れていると仕事と全く関係のない本も読みたくなります。築地・豊洲問題は重いので、そのような中で、境野勝悟氏著「一休『禅』の言葉」は、「ありのままの自分となって自由に生きる」ことを教えてくれます。僕のことを「一休さん」という人がいますが、一休さんは頓智の名手のイメージが強く、実像はあまり知られていません。著者は円覚寺龍隠庵会首で、私立栄光学園で18年教鞭をとってから、駒澤大学大学院禅学特殊研究科博士課程を修了され、いわば「禅の大家(たいか)」です。「そのままに生まれながらの心こそ願わずとても仏なるべし」「人の役に立とう」「人に認めてもらおう」という生き方を続けていると、だんだんリラックス出来なくなる。自分が生まれながらに持っている才能や性格や興味に耳を傾ける方が良い。「そういう主体的な生き方をしている人を、一休は『仏様』として拝んでくれる。」「自分の価値を知っている人、自分らしい生き方を養ってきた人、そしてみんなと楽しく生きいる人、そういう人を、本来の仏、というのだ。」(p.67)「何事も見ざる言わざる聞かざるはただ仏にはまさるなりけり」「短所は見ない、言わない、聞かない。ただひたすら、長所を伸ばし、長所を用いてやれば、この世の中に落ちこぼれは一人もいなくなる。」(p.197)癌で死に直面する友達の心の安らかさ、座禅の意味など、教育者でもあった著者の生きる知恵が詰まった本です。経営にも生かせると思いました。(画像は、「もしドラ」著者・岩崎夏海氏と帝京大学vs東海大学応援後、神宮前ラグビー場で。岩崎先生・森吉弘先生(帝京大学・元NHKアナウンサー)も知恵の人です。鬼塚さんご夫妻もご一緒。2017.1.9撮影)

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