運を天に任せるとき

11月12日の早朝、JALで長崎から東京に向かっている時でした。瀬戸内海の上空から下を眺めていたら、自分が乗っている飛行機のすぐ下を別の飛行機が斜めに横切っていくのが見えました。ニアミスではなかったと思いますが、人間はいつどうなるか解らないと思うと同時に、覚悟を決めて運を天に任せないといけない時があり、その時に心の平静を保つことが大切です。9年前に長崎県に来た際に、崎戸町の町営船で平島・江の島に渡った時のことです。海が荒れて3メートルの波が白波立っている中を、その船に乗らないといけなかった私は、覚悟を決めて、トビウオのように高速船が浪間を飛んでいく中で必死で椅子にしがみついていました。人生には自分の力や努力ではどうしようもない局面があります。私のまわりだけでも、大病して地獄から生還したり、警察に誤って逮捕され勾留されたりする人がいました。その時に覚悟を決めて悲嘆にくれず、いかに耐えながら次の準備ができるかが人間の価値を決め、成功へと導きます。私の場合は亡くなった祖母が守ってくれていると思うと恐怖心が収まりますが、人によっては信仰が救ってくれる場合もあると思います。2011年はもうすぐ暮れようとしていますが、大地震・洪水など災害の多い年でした。人智を超えた出来事に、人間は翻弄されざるを得ません。災害時も心の平静を保ち、冷静に非常口から脱出したり、安全な方向に逃げたりすることができて、命が助かった人もいます。私のように臆病な人間は、毎週神社にお参りに行くことで、いざという時の備えをしているのかもしれません。

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