百聞は一見にしかず

最近、若い研究員から、「菊森さんはこれほど忙しいのに、何故わざわざ現地を見に行くのですか?」と聞かれたことがあります。昨年も植物園経営の先進事例を見たり、資料館・博物館の先進事例を見たり、医療・福祉展示会を見たりしました。私は若いときから、様々な企画を行うときには、現地を見に行き、自分の目と感性で、成功・失敗の要因や、状況把握を行うことが一番大事と考えてきました。自分で見てないと、企画を他人に説明し、通すときにいろんな角度から反論されても実感を持って説得できないからです。企画が通らないと、依頼主との信頼関係が失われる危険性さえあります。従って、現地や実務を見ることは不可欠なのです。企業や商店のコンサルも全く同じで、一目見て、社長と15分話せば、業績と経営状況を推察できます。仮説を立て、キーとなる質問をしていくからです。シンクタンクやコンサル会社も、大きくなると、経営者が研究員やコンサルタントの質の管理ができなくなり、経営体自体が崩壊することもあります。その場合、現場感覚を維持するためにも、経営者自らも時々は担当者と一緒に現場を見ることが必要なのです。

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