飛行機で読んだ一冊の本⑬~「投資レジェンドが教えるヤバい会社」

7月27日朝の長崎から東京に向かう飛行機で読んだのが、藤野英人著「投資レジェンドが教えるヤバい会社」でした。藤野氏は、投資運用会社レオス・キャピタルワークス社長兼最高投資責任者です。投資家が投資企業を選択する際の、「選択の条件」を纏めた本であるということが言えます。私のような証券アナリストが銘柄選択をする際には、数値も大事ですが、企業経営者に面談して、企業戦略や成長可能性や経営者の性格を見抜くのも重要な仕事です。この本は、「選択される企業」の経営者、「選択されない企業」の経営者を知るうえでは、投資家だけでなく、「経営者の心得」を示していると思って読みました。「ビジョンの浸透に尽力している会社は買い」・「過去の苦労話ばかりする社長の会社は成長が止まる」・「社長自ら自社の情報公開しない会社は売り」などは予想通りでしょうが、「大成功している社長は例外なくケチでメモ魔で細かい」・「SNSで有名人とのい会食の写真ばかり載せる経営者に注意」などは、私の企業経営者を見る目と同じですが、一般には余り知られていないことかも知れません。上場企業の場合、「役員が多すぎる、相談役がいる会社は将来性がない」・「役職名で呼び合う会社は世の中についていけない」なども、耳を傾けるべき言葉ではないかと思います。投資家や証券アナリストは真剣に企業選びをするので、本質を見抜くのが上手いと思います。

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